雑木盆栽(ぞうきぼんさい)

 主に落葉樹を指して雑木類と呼びます。“葉もの”とも呼ばれ、次に紹介する“花もの”“実もの”を含めて雑木類と呼ぶ場合もあります。モミジ(紅葉)、カエデ(楓)、ケヤキ(欅)、ニレケヤキ(ニレゲヤキ)(楡欅)、ブナ(山毛欅)、ソロ(曾呂)、ツタ(蔦)、ヒメシャラ(姫沙羅)等です。
 雑木盆栽の魅力は四季折々の木の変化を楽しむことができるところです。葉を落とした後でもその細やかな枝先の美しさを楽しむことができます。

花もの盆栽(はなものぼんさい)

 花の観賞に適した雑木類を“花もの”と言います。ウメ(梅)、コウバイ(紅梅)、オウバイ(黄梅)、ツバキ(椿)、サツキ(皐月・五月)、ツツジ(躑躅)、ボケ(木瓜)、サルスベリ(百日紅)、サクラ(桜)、フジ(藤)、クチナシ(山梔子)、カイドウ(海棠)等です。
 美しく芳香ある花もの盆栽は近年非常に人気が高くなっています。梅(ウメ)や桜(サクラ)などなじみ深い樹種が多く、特に梅は樹勢が強いので初心者の方にもおすすめです。

実もの盆栽(みものぼんさい)

 実の観賞に適した雑木類を“実もの”と言います。コウバイ(紅梅),オウバイ(黄梅),ヤマガキ(山柿)、ヒメリンゴ(姫林檎)、ウメモドキ(梅擬)、カリン(花梨)、マユミ(檀)、キンズ(金豆)、ベニシタン(紅紫檀)、ピラカンサ(タチバナモドキ・橘擬)、ザクロ(柘榴)等です。
 実をつけ成熟していく様子は自然の力強さ、生命を感じさせます。観賞に堪えうるようバランスに注意して育てましょう。

草もの盆栽(くさものぼんさい)

 樹木を使わない草本性の植物を“草もの”と言います。フウチソウ(風知草)、セキショウ(石菖)、ヒメトクサ(姫砥草)、ヒメオトギリソウ(姫弟切草)等の野草・山野草を指し、その種類は多岐に渡ります。