盆栽鉢の選び方

 盆栽鉢の種類は釉薬を使った釉鉢と釉薬を使わない泥もの(でいもの)鉢に分かれます。一般的に松柏類は泥もの鉢、雑木類では釉鉢が使われることが多いです。
 形は丸鉢、楕円鉢、長方鉢、正方鉢、六角鉢、木爪(もっこう)鉢等があり、それぞれ深さも分かれているので盆栽の種類、大きさ、樹形に合わせて選ぶことが重要です。

平安東福寺の盆栽鉢

 平安東福寺(へいあんとうふくじ)は明治生まれの盆栽鉢作家で、その鉢は淡い色使いと木そのものを引き立てる簡素な作りが特徴です。死後少し経ってから高い評価を受けるようになりました。
 またその息子も二代目平安東福寺として作品を残しています。初代の土や釉薬を研究して同じような作風の鉢を作っていたこともあり過小評価されていた時期もありましたが、近年再評価されつつあります。二代目の作品には初代の「平安東福寺」の落款と「二代」「勇作」「ゆう作」「勇」の落款が入ります。
 大切に育てた最高の木を最高の鉢で引き立ててみてはいかがでしょうか。

盆栽道具(用具)の選び方

 盆栽の手入れ道具はやはり専用のものを使った方がいいと思います。切れ味がよくないと木にダメージを与えてしまう場合もあります。必要なのは剪定ばさみ、叉枝切り、根切り、針金切り、ピンセット、ジョウロ(如雨露)等です。最初は必要なものだけを揃えて少しずつ買い足していくのもいいですし、道具のセット販売を利用してもいいと思います。